うつ病
○主な症状
「うつ」とは気分がすぐれない、以前は楽しかったことが楽しめない、といった状態で、これがひどくなり、仕事や学校、日常生活がうまく送れないようになった状態が「うつ病」です。
うつ病になる原因にはいろいろなものがあります。よくあるものとして、過労やストレス、引っ越し・子育て・介護疲れなどがあり、最近では、就職活動もあげられます。うつ病になると気分だけでなく、食欲が落ちる、体がだるい、眠れないなどのさまざまな症状が見られます。内科的な病気と同じように、早めに治療を始めることが、早く回復するための近道です。
○治療
うつ病の治療では環境調整と薬物療法を行います。
環境調整は休みを取る・仕事量を減らす、家族のサポートをお願いする・介護の負担を軽くするなどです。
抗うつ薬は、セロトニンやノルアドレナリンなど気分や意欲に関係していると言われる物質を脳の中に増やすことで、症状を改善させます。また、不眠が強い場合には、睡眠薬を使うこともあります。
必要に応じて、 「うつになりやすい考え方のクセ」について、話し合うカウンセリングを行うこともあります。
以上のような治療によって、多くの人は3ヶ月から半年ほどで回復し、元の生活に戻って行きますが、再発予防のため、最低でも1年間は通院が必要です。