認知症
○主な症状
認知症は、加齢に伴い、脳の働きが衰えて記憶の障害やそれにともなう症状が出現する状態です。 認知症は原因によって、アルツハイマー病、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などに分類されます。
○治療
進んでしまった認知症を、完全に元の状態に戻す治療というのは、残念ながらありませんが、薬によって認知症の進行を少し遅らせ生活能力が保たれる期間を延長させることが可能になってきています。
怒りっぽくなる、暴力が出る、家族の特定の人が自分に危害を加えている・物を取られるなどの妄想を持つ、夜眠らなくなり徘徊をしてしまう、などの症状が出る場合には、デイサービス、ショートステイなどの介護施設の利用が有効ですが、効果が乏しい場合、抗精神病薬による治療や短期の入院が有効な時もあります。
当院では脳の画像検査はCTのみとなるため、より精密な脳画像検査(MRI)、脳血流検査(SPECT)やアミロイド蛋白の沈着を測定するようなPET検査が、認知症の診断に必要な場合はこれらの検査が可能な医療機関への紹介となります。